マメ科の双子葉植物。つる性の多年草で木にからみつき、地を這って繁茂。
つるの長さは10m以上に及びます。アジア原産の植物で。日本から中国にかけて自生し、
日本では昔、大和国吉野町国栖(くす)で採集されたことから吉野葛の名前が広がりました。

葛の茎の繊維は非常に強く、葛布という織物に加工され、着物の帯などに使われます。
地下茎は長く、肥大して直径10cmくらいからそれ以上になります。
この地下茎に良質の澱粉が多量に含まれており、葛粉の原料となります。
デンプン乳は一本の葛根から7,8%しか取ることができません。
その希少価値の高さが白いダイヤと呼ばれる由縁であります。
また、この根を乾燥させたものを〝葛根〟といい、発汗・解熱に作用し漢方では風邪薬とされているだけではなく、
滋養が高く胃腸に優しく働きかけ、〝胃腸の弱い方〟〝乳幼児の離乳食〟
さらに、病院では〝流動食〟として使用されているようです。

葛根を掘る職人(掘子さん)は 朝早く葛根を探しに山へ行きます。
葛の葉や葛のツル、茎(カズラ)がある場所を広い山中から見つけだし、その下の土をひたすら掘り出していきます。 まさに経験・勘・根気が必要な作業です。
土を掘り出してから2時間弱、葛根がその姿を現しました。茎から切り離し、立派な葛根を掘り出すことに成功致しました。 この葛根の採取は根に一番多くデンプンが蓄えられ始める12月~3月まで続きます。
まず葛根に付いた土・石・ひげを取り除き、次に裁断機・チップ機にかけ、細かくすりつぶしていきます。
大量の水を加えてふるいにかけ、繊維・不純物を取り除き、澱粉乳に分離したものを大タンクにいれます。
水面に浮かんだアクと沈んだ泥を取り除き、沈殿槽で一昼夜寝かすと粗製葛ができあがります。
発泡タンクへ移し水で溶かし、高い濃度にして攪拌するとアクが浮いてきます。 何度もこのアクを取りながら攪拌を繰り返します。
振動ぶるいで細かいカスを取り除き、できあがった生粉を仕上げ、タンクで沈殿させます。この沈殿しては発泡するという作業を繰り返し行います。そうすることで、精製度を高めていきます。

フィルタープレス脱水機で脱水後、コンベアーより流れてくる葛をセイロに並べます。 セイロに並べられた葛は冷風乾燥機にいれ約一ヶ月かけじっくり乾燥させます。
葛根からおよそ2ヶ月かけて本葛ができあがり、丁寧に点検されて箱に詰め、保管し出荷の時を待ちます。
工場への入室手順
1.更衣室で作業服に着替え、専用靴を履く。
2.鏡を見て作業服、帽子、髪の毛は出ていないか等身なりの確認をする。
3.作業服の塵・埃除去を粘着ローラーで行う。
4.手洗い、消毒を行う。
5.エアーシャワー室に入り、埃等を除去する。